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2004/11/24

お化けごっこ    ( 2-3 )

 私と康子ちゃんの一番のお気に入りの遊びは “おばけごっこ” だった。 夏休みになると、私達は何日もかけて、お化け屋敷造りに熱中した。 
 官舎の裏手はがけになっていて、笹や雑木が生えていた。 そこをよじ登ると、寺院の墓地に出た。 私と康子ちゃんは、そのがけで沢山の笹をとり、お化けの隠れる場所を作った。 それから、色々なお化けのお面を作り、ボロ傘を集め、衣装を整えた。

 準備が整うと、夕方近所の人を招待して、お化け屋敷大会を開いた。 二人は一生懸命、色々なお化けを演じ、母や姉も大いに怖がってくれた。
 ただじっと隠れている間、蚊に刺されるのには閉口した。 翌年からは、ブタの蚊取り線香を側に置くことにした。

 当時学校ではドッジボールがはやっていた。 休み時間だけでは飽き足らず、放課後誰かの家に集まっては、家の前の道で夕方まで続けた。 私はバレーボールは直ぐ突き指してしまうので苦手だったが、ドッジボールは好きだった。 最後まで逃げ延びて、生き残るスリルはたまらなかった。 手の力は無かったが、逃げ回るのは、野山を駆け回って育ったおかげで敏捷だった。 その頃、私達の間ではやっていた遊びには、ほかに缶けり、石けり、島オニ、ゴムだん、縄跳び、花いちもんめ、などがあった。
 何しろ、いつも外で遊んでいた。 家の中は狭かったし、おもちゃも無かったせいもあったかもしれない。

 家から10分位の所に、自然教育園があった。 武蔵野の自然が残されていて、中にはいると、鬱蒼とした樹木に圧倒される。 どんどん歩いていくと、奥深い池に出る。シーンと静まり返った水面を、水鳥がスーッと泳いでいく。
 なおも歩いていくと、突然視界が開け、明るい湿地に出る。 四季折々の野草が、美しい花を見せてくれる。 家族の誰かが行くとき、私はたいていついていったので、私には庭のような感じだった。 夏休みの絵の宿題は、ここでの写生に決めていた。

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