« お化けごっこ    ( 2-3 ) | トップページ | サイクリング    ( 2-5 ) »

2004/11/26

代々木上原    ( 2-4 )

  1955年9月 父の退官にともなって、官舎を出なければならず、転居先を探した。
私も父と母に連れられて何軒かを見て回った。 本郷近辺や、小田急線の柿生周辺も見た。 最終的に西原の家に決まった。 代々木上原で下車、歩いて10分位の所にあり、京王線幡ヶ谷駅にも近かった。 敷地50坪の二階家だった。 5Kという間取りが父の気に入ったらしい。
 部屋数が多いので子供部屋がたくさん取れるからだ。 築20年で、借地権付き戸建てということで割安なため、父の退職金で手が届くという事も決めた大きな要因だったようだ。

 引っ越しの翌日、私は母に連れられて近所の小学校に行った。 私にとって四つ目の小学校だった。 学校は歩いて10分位の所にあり、校庭はコンクリートで覆われ、木造校舎はかなり傷んでいた。 事実、6年生の時、同級の女子が職員室の前を歩いている時、廊下の板が割れて足が中に挟まった。 どうしても抜けず、先生が鋸で板を切って救い出すという騒ぎもあった。 可愛そうに当分の間その女子生徒は、男子生徒から “デブ ” と呼ばれることになってしまった。

 当時ベビーブームとかの影響で、児童数が学年を追って増えていた。 教室が足りない為、校庭の隅にプレハブの校舎が建てられ、私達のクラスもすし詰めだった。 机と机の間は、横にならないと通れないし、一番後ろの席の人は、後ろの壁に寄りかかれた。
 校庭でも、激しい動きの遊びは禁止された。

 この時期、私は読書に多くの時間を割くようになっていた。 家にあった日本文学全集を片っ端から読み、学校図書館では名作といわれる本を手当たり次第に借りては読みふけった。 その内に私は、シャーロックホームズに夢中になり、シリーズを全部読みきると、次は怪盗ルパンシリーズにあたった。 それを読みきると世界推理小説選と、図書館のその手のめぼしい本は読み尽くしてしまった。

                 kouteinite
                      休み時間

|

« お化けごっこ    ( 2-3 ) | トップページ | サイクリング    ( 2-5 ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 代々木上原    ( 2-4 ):

« お化けごっこ    ( 2-3 ) | トップページ | サイクリング    ( 2-5 ) »