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2004/11/07

みかん畑     ( 1-5 )


 私が広島に住んでいたのは5才から7才のころだった。 家の後ろは山あいの小さな水田や竹林を抜けるとみかん畑が続き、それを抜けると中国山地の山並みへと続いていた。 前方、直ぐのところを山陽本線が走り、その踏切を越えて小さな坂を下ると後は、瀬戸内海の砂浜まで水田と畑が続いていた。  砂浜の少し手前には宮島線が通っていた。 家を中心に半径1km位の円を描くと、丁度、当時の私の遊びの世界と重なる。

 私の遊び友達は、隣の和雄ちゃんと妹の良子ちゃん、あと和雄ちゃんちの向こうの家の小学生の陽子ちゃんだった。 裏山の水田では、春にはレンゲで花冠を作ったり、畦に生えるスカンポを食べたりした。 陽子ちゃんは物知りで、色々な事を教えてくれた。 食べられる草も色々知っていた。 みかん畑では、小さ目なのを選んで食べることも教えてくれた。 あまり大きなのを取ると、おじさん達に見つかった時に怒られるということだった。
 みかん畑は日当たりの良い斜面にあり、冬でも天気の良い日はポカポカと暖かかった。
甘酸っぱいミカンを口にほうばりながら、瀬戸内海を眺めると、島々が連なり、小船がのどかに行き交っていた。
  umi

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