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2005/04/29

“正常化”     ( 4-31 )

 大学は急速に “ 正常化 ” されていった。 

その動きに反発した人は多かったと思う。 私も心の中では、一番反発していたかもしれない。 もし私に勇気と、自信があれば、その時点で退学していただろう。それが、一番格好良く思えた。 でも当時の私には、退学する勇気がなかった。資格もなく、経験もなく、社会に出ていって生き抜く自信が無かった。

当時の私は、心の中でこう思うことで、自分を正当化していた。 

「 我が家で、私は早く一人前になることが期待されている。それには、今の私にとって、研究者となって大学に残る事が一番の近道なのだ。それに東大に残って、将来、教授会で “ 1.18、19  ” の機動隊導入は大きな誤りだった、という声明を出せるかもしれない。そのために私は大学に残る 」

当時、中文研究室からT先生が去っていた。 その研究室は、T先生とM先生の共用であり、また私達中文学生会の部屋でもあった。 いつの頃からか、民青系の人は日共系の教師の研究室を使用していた。 しかし、私達が愛用していたその部屋に民青系の人が出入りを始めた。 というより民青系の人は “ 大学の正常化は俺達がやった ” という意識が見え見えだった。 ノンポリの人も出入りした。

言ってみれば、“ 全共闘 ” の私がそこに居ることが不似合いだった。私は一切を無視した。 “ 学問 ” だけに打ち込もうとした。

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 「二十歳の原点」の作者は36年前の今日、山陰線の列車に飛び込み、 その短い命を閉じた。詳細は4月1日の発言や、 http: [続きを読む]

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