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2005/05/02

斉了会での訪中 ( 4-32 )

新中国を知りたいとき、私はよく神保町の本屋に行った。 中国関係の書籍を専門に扱う本屋が2、3軒あり、大体ハシゴした。 店頭に並べられた、中国で出版された本やパンフを通して、その当時、中国で何が起こっているか知りたかった。“文化大革命”、日本では“文革”と略されて、様々な評論がマスコミをにぎわせていた。 その多くが間接資料による憶測の域を出なかった。 私は、直接中国に行って、自分の目で見たかった。 中国は何を行っているんだろう。

 ある日、私は、中国書専門店の店頭で 「日中友好学生参観団募集」 のチラシを見かけた。

 8月7日から8月30日まで、中国各地を訪問して、日中友好を深めようという内容で、100名程募集されていた。

 当時、日中の国交はなかった。 日本政府は台湾に追い出された、国民党蒋介石を、中国全土の正当政府として、新中国を無視していた。 中国に行くには、中国政府が招待してくれるという形で、極めて細々と続いていた機会を利用するしかなかった。私は直ぐに応募した。 しばらくして、斉了会という主催団体から、連絡があり、指定された会場に行くと、学生で溢れかえっていた。

100名募集のところが、数倍の応募があり、どうやって選考するか困っているようだった。 真の日中友好を考えていくという主旨のもと、何回にもわたってグループに分かれて、討論会が行われた。 その過程で脱落していく人もいた。 そして最後に主催者が発表した人選に異議を唱える人は余りいなかった。 そんな訳で、私達は行く前から、かなり真剣に日本と中国の関わりを深く考えていた。

8月7日、私達は羽田空港に集合し、ルフトハンザ機で香港に飛びたった。 当時、中国に行くには、このルートしかなかった。私は海外に行くのが初めてでもあり、しかもあこがれの中国に行けるのでわくわくしていた。

そもそも、私が中国語を学ぼうと思ったのは 「中国の赤い星」 に描かれた延安における、毛沢東、周恩来、朱徳に代表される中国革命のリーダーに強く惹かれた事が出発点だった。

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