« 東大闘争私的総括試案 | トップページ | 中国土木工程技術代表団  ( 4-40 ) »

2005/06/06

東大闘争私的総括試案ー続

 前稿で少し触れた、その後の日本への影響を考えてみたいと、思います。
 結論から言えば、東大闘争の終結は、考えられる最悪の形だったと思います。戦後民主主義教育を最も体現して育った世代の、最も優秀な若者(これには異論、反論も当然あると思いますが、論を単純化します)が、最も正義感に燃えて身体を張って守ろうとした理念を、国家の暴力装置で踏みにじったのです。しかも、それを実行させたのが、戦後民主主義を守ることを標榜していた政党と、戦後民主主義の総本山であったはずの、最高学府東大当局だったのです。

 以後の歴史は、当時の権力勢力と全共闘世代の、絶対的不信感により綴られてきたように思われます。

 ①政治的影響  全共闘世代が形式的民主主義にしらけ、政治的関心を失う。
 →後継世代の支持を期待できなくなった政権党は、既成支持層の歓心維持にのみ腐心する。
 →医療、年金など高齢者に手厚く、若年者に冷たい政策となる。
 →国内支持基盤が脆弱なため、圧力団体、宗教団体、外圧に極めて左右され易くなる。
 →政治を担う人材も、伝統芸能化、いわゆる世襲化が蔓延し、新しい人材が払底した。

 ②文化的影響  建設的、開放的、人類愛的発想が後退し、守勢、保守、利己主義的思想傾向が強まる。
 →近隣諸国との友好発展を望まず、無意味に反感をあおり、夜郎自大におちいる。
 →個人の生活にのみ関心が集中し、他国の不幸に極めて冷淡。

 ③経済的影響  理念喪失により、金がすべての価値基準になる。
 →土地バブルに翻弄された。
 → I Tバブルに翻弄される。要するに信念が欠如している。

          IT ( Information Tecnology ) はバブル(泡)ではなく、大事な道具(Important Tool ) だと思います。

 以上思いつくまま、書いてみました。皆さんの、たたき台にしていただきたいと思います。また、歴史に“IF...”は禁物どころか、大いに必要だと思います。その作業を通じて初めて、より好ましい未来の建設が、より確かにできるのではないでしょうか。
 
 

|

« 東大闘争私的総括試案 | トップページ | 中国土木工程技術代表団  ( 4-40 ) »

コメント

日大OBさん。
戦後、すぐの生まれ、ということなら、私と殆んど同じと思います。
「○○っ子」という言葉の響きには、昔から羨望を感じています。私自身は、数年したら学校が変わり、周りの環境が一変するという繰り返しでした。
東大全共闘に愛着を感じるのは、それが私の青春そのものであったと共に、ある意味、心の故郷になっているせいかもしれません。
 

投稿: akiko | 2005/06/21 09:27

AKIKOさん
先日の書き込みの件了解しました。

あなたは私より年上でしょうか?
今ビルを建設中のあき子さんでしょうか?
色々な想像をしております。
戦後すぐの生まれ、職業は「江戸っ子」の私としては興味津々と言うところです。
私は死ぬまで、PON大全共斗です。

投稿: 日大OB | 2005/06/20 02:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東大闘争私的総括試案ー続:

« 東大闘争私的総括試案 | トップページ | 中国土木工程技術代表団  ( 4-40 ) »