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2005/06/20

パンダの来日 ( 4-43 )

その年の9月、日中国交正常化が実現した。 10月には友好のシンボルとして中国からパンダが送られてきた。 テレビには、連日長い行列が出来ている上野動物園が映し出された。 私はしばらく様子を見ていたが、ある日上野に出かけた。

 上野動物園は、大学からも近かったので、以前にも何度か行ったことがあった。疲れていたときなど、猿山なんか見ているだけで心が和んだ。

その日は、入り口を入ると直ぐ、長い行列が目に飛び込んできた。案内の人が

「パンダを見る人はここに並んで下さい」と誘導している。 私もその列に並んで待つこと一時間あまり、やっとパンダ舎に入れた。 室内は薄暗く、パンダのいる室だけが明るく浮き出していた。 

「押さないで歩いて下さい。立ち止まってはダメ、ダメ。サッサ歩いて、歩いて」 警備員の声だけがやたらとうるさい。

 パンダの方を見たが、なかなか見つからない。 その内、やっと丸くなって寝ているランランとカンカンが目に入った。 と思う間もなく、私は、パンダ舎の外へ押し出されていた。

 こんなに沢山の人が、日中友好を支えていると思うと心強く感じた。

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