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2005/11/11

中国文化と日本

 前回紹介した黄河太鼓に、和太鼓の源流を見るのはあまり違和感を感じない。

 私は以前、日本文化への、特に庶民文化への影響は、中国南方の方が強かったのではないかと考えていた。

<南方文化の影響と考えられること>

① 稲作文化

② 日本の言葉に生きていると思える中国南部方言

  例  ○父親の通称 中国南部   ティエ (tie)、 

                        ティエティエ (tietie)

              日本   テテ (tete) 

                    テテ君 ( 父上 ) テテ御 ( 尊父 ) 

           ・・・・・古文に普通に見られる庶民言葉 。

               現在では "テテ親" "テテ無し子" などの俗語にわずかに残る。

              → トト (toto)    トト(toto) さま

              → おトウ (to)   トウ(to) ちゃん  

                おトウ (to) さん ( 現在最も普通に用いる )

    ( テ→トの例 ) ふテえ野郎だ ( 神経がふトい )

               人生テものは ( 人生トは )

               辛くテも    ( 辛くトも )

 これらの例はテよりトの方がより改まった感じがする。そのため父の呼び名テテがトトに変わって行った可能性は十分考えられる。

    ○ 呼び名につける接頭語   あ (阿)→お (御) 

            ・・・・・ 発音の変化の理由は解らない

      中国南部   あQ ( 阿Q正伝 ) あ扁  ( 陳水扁の愛称 ) ・・・・中国南方、特に台湾では、男女いずれにも、愛称として多用されているようだ。

               あ爸 ( お父さん )   あ哥( お兄さん )

               あ媽 ( お母さん、乳母 )

               あ姨 ( おばさん、保母さん )  

      日本      おしん( NHKドラマの主人公 ) 

               出雲のお国 ( 歌舞伎の創始者 )

               お滝さん ( アジサイの学名になる )  

               お菊 ( 番町皿屋敷 )

 ・・・・・・ 日本では、個人名の場合女性に限られていたみたいだ。

               おかあさん  おにいちゃん 

               おばさん  おじいさん

③ 日本各地における銅鐸の出土

 しかし今回、黄河太鼓を見た事で、唐文化の影響を改めて認識した。

<唐の影響と考えられること>  

①漢字の漢音 ( 音読み )

 遣唐使が唐の首都洛陽の標準語を学んで帰国。以後正式な音読みとされる。

 南方 ( 江南地方 ) の方言も、仏教などに伴って伝わるが、現存する数は少ない。

② 太鼓  雅楽と、各地に伝わる太鼓の伝達ルート、時期は異なる気がするが、どうなのだろう。

③ 獅子舞  遠くシルクロードを経てインドから伝わったものが、唐の時代流行したという。日本で一般庶民の間に広まったのは、時代を下って江戸時代という。

④ 東北地方の祭り、竿灯やねぶたなど、日本各地に提灯の祭りが伝わっている。中国では漢時代から見られたというが、唐の時代盛大に行われ現在の中国でも盛んな提灯の祭り “元宵節” の影響があるのかもしれない。

 こうして見てみると、日本における中国の影響は、時代、地域の違いにより幾つもの層を成しているのが解る。

 以上思いつくままに、列挙してみました。中国、日本の各地の伝統芸能や、方言を比較してみるときっと、より具体的な両国の文化交流の歴史が見えてきて面白いでしょう。この方面に詳しい方の、教えを請いたいと思います。また上記の論の運びに無理があれば、ご指摘ください。

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コメント

このページは、管制塔なんて関係ないのですね?

投稿: 与太郎 | 2005/11/14 05:27

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