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2006/05/26

新緑の四国路

四国旅行に行ってきた。私にとっては初めての地でもあり、色々予備知識も入れておこうと思っているうちに時間が経ってしまい、いつもながらのぶっつけ本番の旅となった。

 ここで言う“新緑”とは文字どうり、若い葉が展開を始めたばかりの、赤、黄色、薄茶色と様々の色合いに満ちた東京近辺で言えば、4月初旬の新緑である。四国は九州と並んで、日本の照葉樹生育地の双璧であり、照葉樹の新緑である。

 照葉樹とは、常緑広葉樹でツバキに代表されるように葉に照りがあるものが多い。東南アジアから、中国南方を経由し、暖流沿いに南紀、伊豆、時として東北地方の海岸にまで連なっている。たとえばタブの木(犬グス)は東京では浜離宮で見事な大木群が見れるが、東北旅行の折、釜石の海沿いで、元気な若木を見たときにはビックリしたものだ。


Konpirasan  四国の高松に着いてまず目に付いたのが、若葉がみずみずしく輝くクスノキ(樟木)の大木群であった。これは、今回の旅行の主旋律となった。樟木は東京でもかなりの大木を良く見かけるので、さしてめづらしくは無いのだが、東京で見られるのは最近の地球温暖化の影響のためか、古木は余り見ない。その点四国の樟木は貫禄が違う。街路樹でも苔むしシダが生え、金刀比羅宮には樹齢400600年という巨木も見られた。

 金刀比羅宮といえば、あの785段という長い石段には参った。無理して登ったのはいいが、後からじわじわと利きだし、旅の後半は筋肉痛に悩まされた。こんな事なら、旅行前にもっと足腰のトレーニングをして備えて置けばよかったと恒例の後悔をした。

金刀比羅は航海の守り神で、あの太平洋横断の堀江氏の寄進したヨットや宇宙飛行士の秋山氏の絵馬も飾られていた。ご本尊の大物主神は出雲の大国主命の和魂(一人の神が両面を持つ。荒魂が災害をもたらすのに対し幸いをもたらす)ということで、天照大神(当時の中央権力)とは一線を画していたようだ。四国は当時から独自性の有る地方自治を追及していたように見える。

この旅行でずっと目を楽しませてくれたものにクスノキ(樟木)の萌木色に合わせて、オオキンケイギク( 大金鶏菊Kinkeigiku )の黄色とセンダンの薄ムラサキの花があった。

街なかでも田舎でもいたるところで咲いていた。

                           ( 続く)


追記 私の初めの文章でクスノキの漢字表記を日本の慣例にあわせ楠木としてしまったが、これは以前から私自身何回も指摘してきた、植物名の誤訳の一つである。クスノキは樟木で、楠木はタブの木であるという。訂正させていただいた。

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