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2006/06/24

13.お正月料理

お正月料理といえば、日本では元旦に食べ始めるようですが、中国での春節は旧暦のため、月の運行が基本になっていて、大晦日の日没が新年の始まりになります。また一口に中国といっても、各地方ごとに様々な特徴がありますが、私の故郷、東北地方では餃子が代表的なものでした。


 子供達がお年玉狂騒曲に浮かれている一方で、大人たちは着々と餃子作りの準備を進めます。市場で買った豚肉の大きな塊はまな板の上に置かれ、まず細切れにして、次に包丁を小刻みに10分程度動かしひき肉状態にします。


 私は、6歳頃から、このひき肉作りを手伝いました。中国の肉きり包丁は大きくて重いので、いい大人でも10数分も肉を切ると、肩が痛くなったと愚痴をこぼします。まして6歳の私にとって、初めのうちは体罰のように感じられました。しかし両手で包丁を少し持ち上げ、後は包丁の重力に任せて降ろせば力は半分で済みます。この発見が、以後の餃子作りの全工程を学ぶ意欲を支えてくれました。

話を大晦日に戻します。我が家で包丁がひき肉作りに大活躍している頃、ご近所も同様で、その時間帯はアパート全体に“トントン、トントン”という軽快な音が響き渡ります。その音を聞いているだけで私はおいしい餃子が目に浮かび、お手伝いも楽しくなりました。

東北地方の冬の寒さは格別です。青菜は生産も、運搬も困難です。まれに市場にお目見えした高価な青菜を手に入れたとしても、家に帰るほんの数分の内に、その新鮮で柔らかな青菜は急速冷凍状態になるため、冬の餃子の具は、白菜と豚肉、酸菜と豚肉、大根と蝦が良く使われます。私は中でも“酸菜と豚肉”餃子が大好きです。

中国の餃子は、家毎に独特の味があります。もっと正確に言うと、作る人毎に味が微妙に変わります。

我が家では皆が、酸菜と豚肉を細かく刻んでいる間に、祖母が皮を作ってくれます。この皮の柔らかさ加減が、餃子のおいしさの決め手ともいえます。大きなお盆に置かれた、祖母の作った餃子の皮の生地は、白くて丸っぽくて、触ると滑らかでふわふわしていて、私には赤ちゃんのおしりそっくりに思えました。

餃子の皮と具の準備が済むと、餃子を包む工程に入ります。

年越しの餃子は願い事を一緒に包み込む点がいつもの餃子との大きな違いです。餃子の形は富を象徴する金元宝の形に似せて造りますし、中身にもみんなの夢をこめます。


1:餃子の中に硬貨を入れる。当然、硬貨は年末に銀行で新しいのに交換し、祖父のアルコール度の高い白酒で消毒しておきます。数百個作る餃子の中に56個しか入れないし、外からはどの餃子の中に入れたか絶対分からないように包むので、もしこの幸運の餃子にあたった人は、新しい年に、大金持ちになれるというのです。

2:餃子の中に、キャンデーを入れる。当然数個に入れるだけです。このキャンデー餃子に当たった人は、新しい年は毎日、甘い幸せな日々を過ごせるといわれていました。               ( 続く)


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W杯日本ブラジル戦から一夜明け、寝不足も解消しすっきりした頭で考えてみました。前半戦、数々の川口の好セーブ、そして玉田の会心の一撃。私達の待ち望んでいた試合展開でした。後半はさすがサッカー王国ブラジルの真骨頂が遺憾なく発揮され、絶妙なパスさばき、豪快なシュートの連続と目を見張るばかりでした。

終わって感じたのは、爽やかな疲労感とサッカーの面白さでした。

今後もブラジルチームの活躍を見守りたいと思いますし、帰国を余儀なくされる日本選手には心からご苦労様といいたいと思います。

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