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2006/09/11

ナンバンギセル(南蛮煙管)

 新聞でナンバンギセルが咲き出したと紹介されていた。

もうそんな季節になったのか。今年はいつになく暑い暑いと嘆いているうちに8月も終わり9月も中旬になっていた。我が家の庭では未だサルスベリ(百日紅)が満開で夏の雰囲気が濃厚に残っているのに、里山を訪れると、萩、オミナエシ(女郎花)、ワレモコウ(吾亦紅)と秋の気配が漂っている。彼岸花も数輪咲きだしていた。

 頭の中も、周囲の自然も秋と夏が混在し、どうにもすっきりしない。

Nanbangiseru  とはいえ、ナンバンギセルが咲き出したのなら見に行かずばなるまい。さっそく、家を出た。目的地は、歩いて1時間ぐらいのところにある里山の自然を取り入れた公園の一角のススキ群生地だ。ススキの穂は未だちらほらで、風に銀色の穂がなびく景観はまだまだ先のようだ。しかし、ナンバンギセルは見事に咲いていた。ススキの根元に10センチぐらいの草丈で、ひっそりとといいたいのだが、群生しているとなかなかにぎやかで、花の色も濃淡様々なピンク系で華やかでさえある。

 万葉集にも思い草と歌われ、モジズリ(捩摺)と同様、古くから親しまれてきたようだ。

 葉緑素を持たないので、ススキ、ミョウガ、サトウキビなどの根に寄生して養分を分けてもらっているらしい。さすが見る目がある。寄生先の植物は生活力旺盛な植物で、ナンバンギセルが少々栄養を横取りしても痛くも痒くもなさそうだ。とくにススキは少し勢いをそいでくれたほうが、人間としてはありがたいくらいだ。

 しかしサトウキビ農家にとっては、ありがたくない害草のようで、時としてサトウキビ畑を全滅させてしまう事もあり目の敵にされているらしい。生まれる場所は慎重に選んだほうがいいようだ。

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