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2006/09/22

トラックバック有難うございます(蟻の兵隊)

 先週見た映画“蟻の兵隊”、その後も色々考えさせられました。cyazさんのブログや寄せられているコメントも読ませていただきました。

 他にも様々な掲示板やブログ検索などで多くの方の意見を読みました。そのうちに段々と私の気持ちの中身が自分なりに分かってきました。

 中国に対して日本がしてきたこと。これはその気になれば今までも客観的な事実は時に触れ、様々な人により語られてきたと思いますし、私自身、おぼろげながら全体像は分かっていたと思います。少なくとも私達の世代の共通認識としてはあったと思います。その贖罪意識が、日中国交回復の歓迎、パンダへの親愛の情となり、あるいは息の長い植樹ボランテイアなどに受け継がれてきたのだと思います。

 では実際にはどのようなものだったのかというと、少なくとも私自身はいつも真実を見つめる事から逃げていた気がします。怖かったのです。それを知ってしまうと、日本人である事をやめたくなるほどの衝撃を受けそうな気がしていました。また実際に殺戮に手を染めた人を許せなくなるだろうし、過去のつらい記憶を忘れる事で必死に生きてきた多くの元日本兵の高齢な方々をこれ以上苦しませたくないという気持ちもありました。

 

 過去をほじくるより、その反省の上に日中友好の新しい時代を作っていく事が求められていると思っていました。

 しかしここ数年の風潮を見ていると、無知は罪でさえあると感じるようになりました。

 中国への侵略行為は、強盗殺人行為となんら変わらないと思います。少し状況を加味すれば火事場泥棒といえるでしょう。

 当時の国際情勢、列強の草刈場状態だった中国へ遅れて参加しただけじゃないか。国内が疲弊し何らかの打開策が必要だった等の弁護論。・・・・・色々言い分はあるでしょうが、暴力的に他国に侵入し、その土地の人々を殺すことは、現在と同じく過去においても正当化できないでしょう。

 

 またcyazさんのブログの最後に 

“ある法曹界の方にお話を聞きましたが、やはり法の下ではこの判決は妥当なことだということでした”という言葉が結論的に書かれていましたが、私はこれには賛成できません。

学生時代、法学概論の最初の授業の時、謹厳実直そのもののようなその先生の口からポロッと語られた一言が思い出されます。

“法律は最低限度の倫理でしかない!”

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» 『生き残った元日本兵 戦争証言110』 阪野吉平 著 (新風舎) [エルミタージュ図書館]
 著者は山形県米沢地方のアマチュアカメラマン。地元で110人の軍隊経験者を訪ね歩き取材したルポ。プロのライターでないこと、そして、地元ローカル紙で発表するために文章量を絞り込んだことが、余分な贅肉のないヘタウマな文章となって冴えている。(地名や方言などには、もう少し注釈があっても良かったかも) 本文中に並行して登場する元兵士たちを撮った写真もヘタウマ。  110人という多くの人の戦争体験談か�... [続きを読む]

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