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2006/10/13

ススキとセイタカアワダチソウ

もより駅まで歩く途中には、幾つかの造成地がある。造成されてからかなりの年数が経つので、一面雑草が生い茂っている。春夏秋冬様々な草花が見られ、私にとってはマニュアル化された花壇より遥かに好奇心が刺激され、寄り道してでもよく見に行く。

Susuki 今の旬はススキとセイタカアワダチソウ(背高泡立草)に尽きる。一面のススキが原もそれなりの情緒があるがやはり寂しい。セイタカアワダチソウが明るい華やかさを加えてくれる。多摩川の川原などにも一面に広がり、いまでは日本の秋、少なくとも東京郊外の秋を代表する風景になっている。

ススキは万葉の昔から歌にも詠まれ、親しまれてきたが、このセイタカアワダチソウ、調べてみると以外に歴史は浅い。原産地は北米で、ケンタッキーの州花にもなっているとのこと。明治年間に観賞用として導入されたものが野生化し戦後急速に分布を拡大したという。

群生地を見ると、河川敷や土手、造成地、休耕田などいずれも何らかの事情で土Seitakaawadatisou地の在来植生がリセット(始動状態に戻す)された場所である。本来なら在来植物が復元するはずのこういう土地で何故セイタカアワダチソウが優勢なのか考えてみた。

1.       外来植物は一般に、天敵がいない。食物連鎖の輪に未だ組み込まれていないので食べられる危険が少ない。

2.       背が高い(25)ため太陽光を十分活用できる。

3.       多年草のため、年々体力を蓄積できる。スタート(春の芽だし)、その後の生長を有利に進められる。

4.       他の植物の生長を抑える物質を分泌する。

5.       花が少ない時期なので、養蜂家の保護を受ける。等々。

 繁栄するにはそれなりの事情があるようだ。ただ歴史的には、リセットの原因が、炭鉱閉山のためで“閉山草”と呼ばれたり、ベトナム戦争の支援に関連していて“ベトナム草”と呼ばれたりした事もあるという。花本来には罪のないことではあるが

“国敗れて山河あり、城春にして草木深し・・・・”というような事はなしにしてもらいたい。

 さて一見平和共存のように見えるススキとセイタカアワダチソウ、実は熾烈な生存競争を繰り広げているようだ。ススキは従来、自然状態では草原における植物遷移の最終相を成し、以後アカマツなどの陽樹が入り込み森林へと変化していくという。果たして新参者セイタカアワダチソウとススキの勝負は如何にと興味津々で毎年見ていたが、最近ススキが少し巻き返したかなと思えた時、突如ブルドーザーが入って、マンション建設が始まった。ススキもセイタカアワダチソウもきれいさっぱりなくなってしまった。

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