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2007/02/05

ウソの季節

 今年は身近でウソにお目にかかれる。といっても、選挙活動期間を皮肉ったわけではない。鳥の話である。


先日ウソを近くの公園で見たという人がいたので、さっそく見に出かけた。昼下がりのひと時、風は冷たいので、ダウンのジャケットを着込み防寒対策万全で、目撃証言のあった公園のサクラの木の近くに待機する事三十分余り。カワラヒワは群れを成してこずえでにぎやかなのだが、ウソはさっぱり来ない。

その場を離れて、少し近辺の探索に出かけた。しばらく歩いているといたいた!二羽のウソがのんびりとした風情で桜の花芽をついばんでいた。首に赤みがないのでメスだと思われる。ここ数日、梅の花はかなりあちこちで咲き出したが、サクラの蕾はまだいかにも固そうだ。

以前、早春の高尾山で五分咲きの桜の木で、ふっくらとしたピンク色の蕾を食べているのを見た事があるが、いかにもおいしそうに見えた。しかし、今の時期未だ余りおいしそうにも見えない。

この冬の食糧事情の悪さの反映なのかもしれない。今から食べていたら、開花の頃はだいぶ花数が減って、各地の桜の名所地の人からまた恨み節が聞かされるかもしれないな・・・。ま、熊のように人命にかかわる問題でないので、大目に見て欲しい。

ちなみにウソという名前は、うそぶく(嘯く=口笛を吹く)から来たと言う。鳴き声が、口笛に非常に似ているためという。以前は、梅づくり農家からは摘果代わりになり、いい実をつける手伝いをしてくれると感謝され、大事にされたという。

だいぶ前の話になるが、食料増産に励んでいた中国で、せっかく実った米を食べるスズメを害鳥と目の敵にして、国を挙げて撲滅運動を繰り広げたという。その結果、翌年から害虫が大発生をして稲作は数年にわたり壊滅的打撃を受けたという。その後スズメは益鳥として見直され大事に保護されるようになったらしい。

物事を短期的一面的に考える事の危うさを教えてくれる話だと思う。自然に関しては多面的長期的観点が必要とされるということだろう。人間とて自然の一部である。総合的に考えてもらいたい。

先週、国会は一閣僚の問題発言で紛糾した。

“女性は子供を生む機械である”

一面では、真理をついているのかもしれない。同様に夫は、給料を稼ぐ機械であると考えている妻もいるであろうし、労働者は利益を生み出す機械である、と考えている経営者もいるであろう。株取引は情報を握っているものが、一般の庶民から金を巻き上げる便利な機械である、と考えている投資家も当然いるであろう。

ある意味、現代社会そのものが、多くの社会・自然現象を“機械化”する事に血道を上げてきたといえるのかもしれない。アメリカ社会はその最先端を突っ走ってきたのだろう。その後に必死で追いすがろうとしている今の日本の政権担当者が、多かれ少なかれ、“人間機械論”の影響を受けているのは当然といえば当然かもしれない。

この数年来、構造改革の名の下に、会社の人間関係は崩され、学校ではいじめが蔓延し、地域の経済、医療は瓦解してきた。毎日の人間らしい営みを壊していく事が“改革”と勘違いしているかのような惨状である。

問題にすべきは、一閣僚の失言の可否や進退ではなく、人間を“機械”、すなわち目的ではなく手段と捉える考え方により運営されている政権を私達が支持するかどうかということだと思われる。

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