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2007/04/16

江南の春

    江南春    唐 杜牧
  千里鴬啼緑映紅  鶯の囀り響き渡り、新緑赤い花に映え
 
水村山郭酒旗風 水郷に山村に居酒屋の旗そよぐ
  南朝四百八十寺 
南朝の古都、寺院実に多し
  多少樓台煙雨中 あまたの仏閣、春雨に霞む

Koushuu_3  江南とは長江(揚子江)下流の南岸一帯を指す。温暖で水が豊かなため、古来稲作を中心とした穀倉地帯で独自の文化が栄えてきた。それに対し長江以北は乾燥気味で作物も小麦中心、ラーメンなどの麺類や餃子・万頭が主食であった。また遊牧民を通じて西方の文化的影響も強い。

日本人はどちらかというと江南文化の影響が強かったのではないか。私自身も“江南”と聞いただけで何とは無い憧れを感じてしまう。

43日から7日まで、江南地方めぐりのツアーに参加して、新緑の水郷地帯を満喫した。 Suigou_1  

杭州、蘇州、上海等盛りだくさんの日程だったが、6日(土)以外は平日でもありあまり混まず、期待以上に収穫があった。

上海周辺は文革後期、改革解放初期、今回と三回目の訪問になるが、中国が、幼年期、少年期を経て青年期に入ったのを実感した。成長の力強さに圧倒される。特に移動途中の郊外の変容には目を見張った。

以前、車窓から眺めると延々と菜の花畑の続いていた地域は、高速道路が広々とまっすぐに伸び、周囲は緑地帯というより緑地林を目指しているのだろうと思えるほどの植林がなされている。

又以前みられた、レンガ造りのいまにも崩れそうな農家は、3.4階建ての瀟洒な民家に変わり、ところどころに広大な新工場が建設されている。

Nouka 菜の花畑自体も、ところどころに点在しているだけだ。政府が栽培を補助してもそっぽを向かれるという。今は見渡す限りの農地で苗木が育てられている。メタセコイア、クスノキ、ヤナギ、・・・・・・・・・・・・。

“ニシン御殿”“スケソウ御殿”ならぬ“苗木御殿”の林立である。2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博開催準備が後押ししているという。

 かって日本の侵略、国共内戦等により荒れ果てた大地が緑に覆われた大地に生まれ変わろうとしている。

 先ごろ訪日した恩家宝首相にインフラ整備の協力を求められた日本政府が、企業の短期的思惑で二の足を踏んでいるという。情けないと思った。侵略戦争の反省を口にするだけで行動が少しも伴わない。選挙期間中だけの“反省猿”といい、口先だけ、は日本の現在の政治家の芸風なのだろうか。

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