« 忘れた頃にやってくる | トップページ | オニ(鬼)スゲ »

2007/05/28

新緑の八ヶ岳

 先週八ヶ岳に行ってきた。去年の秋、ちょうど唐松が黄金色に燃え立つ頃訪れてすっかり気に入り、是非再訪したいと思っていた。中央高速バスで小淵沢まで行き、小海線に乗り継いだ。平日だったので、のんびりした旅が楽しめた。

 甲斐大泉駅に近づく頃、林間に鹿が数頭いるのが見えた。急に視界に入ってきたので私のほうが興奮してしまったが、鹿のほうはいたってのどかに、電車を見送っていた。車窓の景色は前回来たときの秋色から、進行と共に初春色に塗り変わっていく。白樺の薄黄色は柔らかな黄緑に、カラマツの黄金色は涼しげな緑へと魔法の杖が振られているように私の頭の中で残像が塗り変わっていく。

清里のYatugatake_1周遊コースは前回の逆回りにした。牧場の脇を辿る道は、緑の草原と残雪が残る八ヶ岳連峰を眺めながらのルンルン気分の道行きだ。若葉が萌え出し始めた明るい林間にピンクの花を見つけたときSakurasou は、一瞬カタクリかと思ったが近寄ると桜草だった。野生の桜草を見たのは初めてだった。林のあちこちに数株ずつ慎ましやかに咲いているのだが、あたりがぱっと明るくなった感じがした。

この日は天気に恵まれ、歩いているうちにうっすらと汗をかき、清泉寮に着いた時には牧場の向こうに富士山も淡く浮かびあがり、前回寒くて食べ損なったソフトクリームが実においしく感じられた。

Momijinohana 小休止の後、川俣渓谷に下った。ここでも前回のモミジの紅葉が、次々と黄緑に転換されていく。この圧倒的新緑の中に、赤が点在していた。モミジの花である。この花が又実に変化に富んでいる。気をつけてみると10数種はあるだろう。柔らかい日差しと、豊かな湿り気がモミジにとっては快適な住環境を提供しているのだろう。数日前に降った雨のためか川の水流も豊かで、吐竜の滝もひときわ勢いが感じられた。

小海線の鉄橋を見上げると、川俣川ともお別れである。この場所にオノエ柳が群生していたのでそれまでのなぞが解けた。吐竜の滝辺りから、沢山の細かな浮遊物が気になっていた。小さな羽虫かなと思っていた。それにしては自発的動きがない。風任せなのだ。その正体はタンポポよりはるかに小さい柳の種子だった。風に乗って新しい芽生えの場所を探す旅をしているのだった。

急な階段を登りきると、小海線とトンネルが目に入った。圧倒的新緑で埋め尽くTonneru されんばかりの渓谷と分かれて、白樺や唐松を主としダンコウバイとサワフタギの潅木の点在する雑木林を抜けると別荘地に入り、遊歩道コースの終点に近く古びた教会があったが、その庭を覗いて驚いた。桜草が群生していた。多分以前から自生していたものを大事に保護してきたのだろう。息を飲むほどの見事さだった。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 昨日、ダービーで牝馬ウオッカが優勝した。当初競馬場に出かけるつもりだったが余りの暑さで家での観戦に切り替えた。したがってテレビでの観戦だったが久々に心が躍った。出走までの落ち着きぶり。出走後もずっと中間に付きなんら目立つ事もなかった。それが4コーナーを回り直線に入ると、一気にスピードを上げゴールを駆け抜けた。気負う事もなく、至極当然の事のように・・・。すごい!

 夕方の白鵬の全勝優勝も爽やかだった。15歳で日本に来て以来の精進の結果である。先日の男子プロゴルフツアーで史上最年少(15歳)優勝の石川遼選手も見事だった。運が努力についてきたのだろう。

それぞれに共通する事は爽やかな感動が心を吹き抜けたということだ。本人(馬)の努力の結果が実を結び、それがストレートに評価されるすがすがしさとでもいおうか。コネ、金、世襲等々で結果がゆがめられることが多い世の中での一服の清涼剤なのだろう。

|

« 忘れた頃にやってくる | トップページ | オニ(鬼)スゲ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新緑の八ヶ岳:

« 忘れた頃にやってくる | トップページ | オニ(鬼)スゲ »