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2007/07/23

ハゲタカとエンジェル

先週Mファンドの総帥M氏に実刑判決が出た。一時は、日本発のグローバルファンド誕生かと期待をもたれた面もあり、時代の寵児に対する司法の判断に、不満を抱く向きも見られる。

いわく、

厳しすぎる。

 あんな事で有罪になるなら、投資の世界は、やっていけない。

 時代の先頭を走っていたのに惜しまれる。

 能力も、人脈も恵まれていたのに・・・・・。

M氏が本当に目指していたのは、ナンだったのだろう。三角合併解禁も迫っているのに、村社会の中で、のんびりと物作りにばかり精を出している日本の多くの企業が、外資に次々と飲み込まれ、資産を食い尽くされ、ポイ捨てされる近未来図に耐えられなかったのかもしれない。同じハゲタカでも日本発の和製ハゲタカとなり、外資と戦おうとしたのだろうか・・・・。

M氏がどう考えていたかは分からないが、本番前にコミカルに演じて見せてくれたM&Aの予告編は、サビ部分もうまく取り入れられていて、日本の多くの経営者に差し迫る脅威を自覚させるという使命は、幾分かは果たしえたのではないだろうか。

現在の世界経済の表舞台ではヘッジファンドの華やかな立ち回りで、目に付かないが、エンジェルというものがあるという。IT業界などで、アイデアはあるが資金がない企業家に資金を援助して、新しい価値を創造していく仕組みである。資本主義の原点ともいえる。アメリカが数々の挫折にも負けず、価値の創造を継続してきた原動力かもしれない。

ハゲタカ(禿げ鷹)ではなくエンジェル(天使)を演じるM氏をいつか見てみたいと思うのは私だけだろうか。

 ちなみに、ヘッジファンドの総本山アメリカでは、今幾つかのファンドに崩壊の危機が迫っているという。低所得者に高金利の融資をする事で支えてきた住宅バブルがココに来て破綻をきたしたという。これはある意味数年前から指摘されていたことなので、当然といえば当然の帰結である。

 問題なのは、この債務、サブプライム住宅ローンが様々な形で多くの投資信託に組み込まれている事である。アメリカではすでにFRB議長などが警告を出し、年金基金なども手を出さないようにしているというが、わが国の金融機関の対策は後手に回っているように見える。一部の地方金融機関などの資金運用担当者が、顔面蒼白になっているという話も聞く。

 それにつけても郵政民営化で、庶民(金融の素人)をグローバルな金融の荒波に放り出す政策の危うさを感じる。

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