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2007/09/03

秋の到来

さしもの猛暑も峠を越えたのか、ここ数日めっきり涼しくなった。自然もしっかりと歩みを進めていて、いつの間にかハギ(萩)やクズ(葛)の花も咲いている。いくら温暖化の一環とはいえ、この夏の暑さは常軌を逸していた。やっと普通の季節感が戻ってきそうだ。

 そもそも人間(一般に生き物)は急激な変化への対応は苦手である。何万年という長いサイクルの中でゆっくりと進化適応してきたので、急激な気候の変化、社会制度の変革は、人類にとって決して幸せな状態だとは思われない。

 年功序列制の様々な欠点が指摘されてはいたが、それに替わるものが、短期の不安定雇用なら、日々の暮らしのゆとりさえ奪ってしまう。ましてや家庭を築き子供を育てるなどという長期的大仕事に取り組もうという意欲さへ消えてしまうだろう。少子化を嘆く前にやるべき事があるのではないか。

 昨今の利益至上主義のグローバル化にも首を傾げざるを得ない。人間の生活を守るための経済であるべきなのに、利益の前に人間が跪かされている。人間の命までもが犠牲にされている。

 一昨夜は久しぶりに息子と話した。この夏は仕事が忙しく夏休みも取れなかった鬱憤もあってか、話しは今の政治への不満、ひいてはそのような政治状況を許してきた“団塊世代”への厳しい批判となって私にも向かってきた。

 “ママたちの世代は、学生時代は全共闘とか言って、社会変革に熱心だったはずなのに、結局その後の政治の停滞腐敗に対し無為無策で過ごしてきたつけが、今の僕たちの世代にかぶさってきているんだ!”

 “ママたちだって、社会の中で子育て、介護と結構大変だったのよ。今やっと少し余裕が出てきたとこよ”

 “その余裕は趣味や、旅行に向けられるだけなの?

自分達だけが、日本の豊かだった時代の恩恵を享受して、若者が未来に何の夢も持てずに、毎日の重圧に耐えやっと生きているのを見て見ぬ振りをしているわけ?


中高年が日本の資産の大半を握っているんだよ。利潤を求めて投資信託などを通してファンドに運用をゆだね、そのファンド資金が世界中を駆け巡り、石油、金属、穀物等の買占めをし高騰を招き、各国の金融をかき乱し、利益を上げるためには何でもし放題の状態を作り出しているのは見て見ぬ振りなの?

その金の一部でも、日本の産業の未来投資や、若者の生活向上に振り向けようとは考えないの?政治がやるのを待っているだけで自分達は何もしないわけ?“

話は延々と続き、時計を見ると1時を回っていた。慌てて話を切り上げて寝たものの、重たい問いかけは今も心の中にずっしりと残っている。

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