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2007/09/10

台風一過

今回の台風がもたらしたもの。各地の被害地の皆さんの窮状をニュースなどで見ると胸が痛むが、全般的には大いなる恵みの雨をもたらしてくれたと思う。特に関東周辺地域は、この夏の酷暑と極端な少雨のため、野も山も乾燥が激しく、多くの植物が悲鳴を上げていた。旅行先で目にした多くのダムは水位が大幅に低下し、水面と周囲の森の緑の間に太い茶色の地肌が露出していた。湖底の枯れ木が出現しているところもあった。

 

Turifunesou  台風一過、久しぶりに訪れた近くの里山では、昨年の今頃は見渡す限りツリフネソウ(釣り舟草)の赤い花で覆われていた湿地には、一つの花も見当たらなかった。ため池も今回の大量の雨で豊かな水量はあったが、底には長期にわたって乾燥していたことをうかがわせる亀甲がはっきりと刻まれていて、水オオバコのような水生植物の姿はなかった。これらの一年草の植物が来年又復活してくれるかは分からないが、多くの生命にとってはまさに恵みの雨であったと思う。

 台風の通過に伴い、各地のニュースがリアルタイムで報道されたが、一番心に残ったのは、多摩川河川敷に取り残されていた、いわゆるホームレスの方々を職務とはいえ必死に救出する消防士の姿だった。そこには職業意識を超えた人間性がにじみ出ていた。

 ホームレスといえば、複数の少年による虐待事件も時々発生していた。弱肉強食の社会風潮の中で、はじき出された人々への心無い仕打ち。それを容認する一部の政治状況。

国内では、自己責任論の横行。国外では金と軍事力に勝った国が、弱小国を意のままに踏みにじり、昔風に言えば“一揆”今で言う“テロ”に走った人々を情け容赦なく軍事力で押さえ込む。それに何の批判もなく追従する政治を見せ付けられている子供や若者の一部が、弱者への共感を欠く人間に育ってしまうのも当然といえば当然だろう。

まったく美しくない国のありようである。

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