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2007/11/05

今浦島

昨夜遅く、我が家にもどってきた。五日ぶりである。テレビをつけると、真っ先に小沢氏辞任か、というニュースが目に飛び込んできた。自民との連立模索を、民主党執行部に拒否されたからだという。そういえば先週あたりから、福田氏との会談受け入れとか、以前の小沢氏の原則堅持の姿勢からみると何か違和感があったが、こうした展開は予想していなかったので、一瞬絶句した。

小沢氏が、政治家として追求してきた二大政党制、すなわち選挙による政権交代可能な国へ育てていくという理念はどうなってしまったのだろうか。

参議院選挙によっていかに与野党の緊張関係が、政治的浄化に威力を発揮するか、政策論争の質の向上をもたらすかをまざまざと実感していたばかりである。次に衆議院選挙で政権交替を実現し、永年の弛緩しきった、政官財癒着の悪弊を見直せると国民の期待が高まっているこの時に、何故?前後関係が分からないだけに、今浦島の気分である。

浦島といえば、亀に連れられて竜宮城に行った漁師の話だが、多分当時豊かな中国に漂着し温かいもてなしを受けた実話が下地にあるのだろう。

私は漁師ではないが、この春の中国江南の旅行で受けた建国の“気”とでもいう雰囲気に又触れたくて、今度は江南の秋に再訪してみた。外国旅行とはいえ、ツアーを利用すると国内旅行と大差ない料金と気楽さで、5000年の歴史と、16億の民の建国の意気に触れられる。

春には、西湖畔の柳の新緑や農村の菜の花の鮮やかな黄色の広がりなど自然の情景に引かれた。今回は、日本では大抵稲刈りも終わっているこの時期、黄金色の稲が未だ水田にそよぎ、紅葉にはまだ早い(そもそも南方なので紅葉があるかどうか分からないのだが)という中途半端な時期だった。そのせいもあってか、私の関心は“国造り”の情景に集中した。特に上海の発展には息を呑んだ。

高速道で上海郊外に近づくにつれ、近郷農民のマンションが続く。農民はここから、自転車や車で農地に行くという。それに続く都市住民の高層マンション群。延々と見渡す限り何処までも続く。2000万余の人口の住宅問題の解決のために、懸命な努力が続けられているのだろう。市内に入ると超高層ビルの林立である。低層の新規着工は許可されないという。上海中心部、黄浦江に近づくと巨大クレーンが林立している一角がある。2010年の上海万博の会場作りという。西岸の外灘(旧租界地区)から見た対岸浦東地区の夜景の素晴らしさは圧巻だった。近未来都市を彷彿とさせる。

Rinia とどめは浦東空港への移動に使ったリニアモータカーだった。滑らかな滑り出し。ぐんぐん上がるスピード。文字どうり外の風景が飛ぶように変化していく。スピード計が時速431kmをさしてしばらくするうちに見る見る速度が落ち、上海浦東空港に着いていた。一瞬の出来事のような気がした。2010年の万博に合わせて杭州まで延長されるという。将来的には北京まで延長され、上海北京が2時間余で結ばれる計画もあるという。隋代に杭州と北京を結ぶ大運河を作った国である。構想が大きい。

日本に帰って一夜明けた。目が覚めると9時半を回っていた。久しぶりに庭を眺めると、野菊がそこかしこに咲き競っている。秋もだいぶ深まってきたようだ。Nogiku_2

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