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2008/02/18

青い鳥

 二月は光の春とも呼ばれる。体感的には最も寒い日が続くが、目に入ってくる光は意外に明るい。陽光に誘われて里山に出かけると、ハンノキの花が今を盛りと咲いていたり、水辺ではセリを摘んでいる人を見かけたりと、春が着実に近づいているのを実感する。


 この時期、晴れた日の空が又美しい。青。それも明るい未来を予感させる暖かな青!


Ruribitaki その青をしっかりと決めて身につけている野鳥に会えるのも、この時期の里山歩きの楽しみの一つだろう。葉をすっかり落とした雑木林は明るい。いつもは見えない遠くの景色が見えて、思わぬところから富士山が見えたりする。そんな雑木林を一瞬青空の破片が飛んでいったような気にさせる鳥、それがルリビタキだ。この鳥は人懐こいというか、見ていても余り遠くに逃げていかない。餌探しをしているのだろうか、目で十分追える範囲をせわしなく飛び移る。背中の青は光の反射角度の微妙な差で、群青色に見えたり、目に鮮やかな紺碧に輝いたりする。しかし他の多くの野鳥と同じくメスはいたって地味な色で、シッポにかろうじて青を配しペアルックを保っている。

 カワセミの尻尾から背中にかけても美しい。こちらは雄雌ともに鮮やかな瑠璃色なのでどうKawasemi してなのかずっと気になっていた。或る時、多摩川の上流で川面を低く飛んでいるカワセミを見かけた。しかし一瞬の後、川の青の中に消えてしまった。別に波にのみこまれたわけではないと思う。多摩川の上流、特に晴れた日の川面が青いというのをその時初めて気がついた。カワセミのあの青は保護色だったのだ!そういえば、腹部の赤茶色も、土手の赤土の色に良く似ている。しかし水がにごり、川岸もコンクリートに覆われては、せっかくの保護色も役割を果たしそうにないのが気の毒だ。

 青といえば、ここ数日行われた行事で青が印象的な場面で何回も登場した。

 土曜日のフィギュアスケートで、高橋大輔が世界最高得点で優勝した時の衣装が青だった。正に青春が輝いていた。17歳とは思えない落ち着きで優勝を決めた浅田真央のエキシビションの衣装も青だった。日本フィギュアスケート界の春を象徴しているようだ。

 日曜の東京マラソンは、市民マラソンとして根付きつつあるのを感じた。明るい青空の下、3万人の参加者、しかも15万人の希望者から選ばれたという。底辺の厚さを感じる。始めはお祭り気分で浮き立っていたレースも時間の経過とともにフルマラソンの過酷さがじわじわと出てきて多くの人が自分との戦いに直面していった。しかしゴールゲートをくぐる人の顔は一様にすがすがしかった。何かを成し遂げた達成感に輝いていた。

 夕方のニュースで見た優勝者は青いトレーニングウエアで、淡々と喜びを語っていた。一見、中学か高校の体育の先生がそのまま出てきたという感じだった。それがまた、市民マラソンにふさわしい気がした。

夜行われた日本と北朝鮮のサッカー戦。日本はいわずと知れた青のユニホーム。熱のこもった闘いだったと思う。両国の若者が、スポーツで激しくぶつかり合い、汗を流している姿は見ていて気持ちよかった。インターネットなどで悪口の言い合いはそろそろ卒業の時がきたのではないか。

地球は青かった!これは人類初の宇宙飛行士の言葉である。

宇宙船地球号の乗組員として、“青い地球”防衛戦に私達も手を携えて臨みたいものだ。

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