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2008/07/17

ビーナスライン

Nikkoukisuge_2  名は体を現す。少なくとも十数年前、初めて訪れた時は車窓から延々と続くニッコウキスゲの黄色の花のじゅうたんを目にして息を呑んだ記憶がある。

以来何度も訪れている。しかし花の時期がずれていたり、悪天候にたたられたりであの時の感激を再び味わう事はなかった。そして今回・・・・。

最も見所だったはずの霧ヶ峰周辺は青々とした草原に変わっていた。探せば無いことはない。しかしニッコウキスゲに替わって目に付くのは、しだの仲間や、花の終わった蓮華ツツジの株ばかりである。ヒメジョオンの小さな白い花をココで見ても余り嬉しくない。

来る時のバスの運転手さんの言葉が、蘇ってきた。

“最近は、鹿が増えて花芽を皆食べてしまうので、花がすっかり見られなくなりました。何しろこの地域だけで3千頭とも4千頭ともいわれるほどに増えてしまったので、お手上げですよ”

今年から、電気柵の導入が試験的に始められたという。

 ビーナスラインの名誉の為に付け加えておけば、車山肩ではかって群生時の雰囲気を味わえるしUsuyukisou_2 、他でもそれなりに咲き乱れているところもあり、さまざまな高山植物も多く、美しい風景には事欠かない。それに車道を離れて歩く労を厭わなければ、ニッコウキスゲに浸りきれる場所はまだまだある。

 それにしても動物と植生の均衡を維持する事は難しい。古くはギリシャやヨーロッパにおいて、家畜の大量飼育により森林が殆んど消滅したという。近くは小笠原諸島で、外部から連れてこられたヤギの増加で島の植生が壊滅的打撃を受けた例がある。オーストラリアでも近年増えすぎて植生に脅威となってきたカンガルーを、かなりの数捕獲するようになったという。

試行錯誤で、より賢明な方法を模索していくしかないのだろう。このところ問題になっている捕鯨問題も、食文化の違いによるところもあるが、長い目で見れば鯨の増えすぎをどうするかという問題とぶつかってくると思われる。

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