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2008/08/21

崖の上のポニョ

 宮崎アニメの最新作である。直ぐに見に行くつもりが、夏風邪をこじらせたため、人ごみや長時間の冷房を避けたかったのでのびのびになっていた。その間北京オリンピックのテレビ観戦にすっかり浸りきった毎日だった。

一昨日、久しぶりに電車に乗り、繁華街のシネマに出かけた。暑い日ざしも館内に入ればひんやりとして避暑気分に浸れるし、長袖の上着、ひざ掛けと冷房対策もバッチリである。

この間テレビや、新聞などで色々取り上げられていたので、予備知識が少々入ってはいたが、本来私は先入観無しで見たり聞いたりするのが好きなので、筋も背景も大体白紙で見れたと思う。

まずは“となりのトトロ”のメイがポニョになって現れたという感じであった。ストーリーもその世代向けに展開していく。愛の起源ともいうべき幼いが強い気持ちに貫かれた天真爛漫な物語。宮崎さんは、最近のどちらかというと大人向けのアニメの潮流にあえて背を向け、子供達のためのアニメを作りたかったのだと思った。

この試みは果たして成功したのだろうか。私自身はもはや子供ではないのでそれを判断できる立場ではない。しかし幾つか疑問点も残った。途中から少々退屈したのだ。これは、宮崎アニメの初期の“未来少年コナン”などを見た当時の、最後まで息つく間もないドキドキ感とワクワク感の連続と比べるとかなりの違いである。当時のアニメは宮崎アニメに限らず作者の全力投球の意気込みが伝わってきた作品が多かった。我が家でも息子が夢中だったし、かたわらで見ていた私自身いつの間にか引き込まれてしまう魅力があった。

しかし今回のポニョはいかにもお子様向けに作られていた。それも観念的に・・・・・。

子供の表現能力、特に言語能力は低い。しかしそれは子供達の感受性の裏返しではない。反対に人生の中で最も豊かで鋭敏な感覚を持った時期だという。大人の小手先で対応できるものではないと思う。

宮崎氏の原画の手書きに傾けられた精力は、もっとストーリー展開の細部に注がれて欲しかった気がする。

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