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2009/04/09

桜が満開です!

 今東京は何処を歩いても満開の桜が美しい。開花宣言は例年になく早かったが、その後寒さがぶり返し足踏みをしていただけに、ここ数日の暖かさの中、花に誘われうきうきと歩き回っている。

Sakura 我が家の周辺の桜も数十年の年月を経て見事に育ち、わざわざ遠方の名所に出かけなくても十分堪能できる。丘陵地は未だ蕾も残るが、駅周辺はもう満開で、少しの風にもはらはらと花吹雪が舞う。川沿いの桜並木の下で女の子が二人、舞い落ちてくる花びらを箱のふたで受け止めて数を競っていた。しばらく見ていたが、なかなかうまくいかないものだ。花びらの軽やかさが、風の流れで微妙な動きをするのだろう。

それにしてもソメイヨシノが圧倒的である。公園、並木、学校、・・・・・。Iroiro それでも最近は、意図的にオオシマ桜や、江戸ヒガンなども植えられるようになってきたようだが、やはり市街地の桜といえばソメイヨシノなのだろう。

春の日本を代表する風景であるとともにある意味、日本の精神的風景も象徴しているのだろう。

明治の初め、東京染井村の植木屋がオオシマ桜と江戸ヒガンの雑種として生まれた一本の木から苗木を作って売り出し人気を得る。やがて近代国家創成期の日本と足並みをそろえ、全国津々浦々に植樹されていく。いつの間にか日本の成長のシンボルと化し、果ては軍国主義にまで利用されてしまった。

戦後は焼け跡からの復興のシンボルとして、人々の希望を担って再び植樹されていった。今市街地で目にする桜はこの時期に植樹されたものが多いのだろう。

しかしクローンの悲しさ、寿命はきわめて短い。60年前後ともいわれる。片方の親といわれる江戸ヒガンなどは千年を越える寿命を謳歌しているのと比べるといかにもはかない。そういえば最近天狗巣病にかかって痛々しい並木や、幹にひび割れが入って弱った木を時々見かける。今後の桜植樹は、ソメイヨシノに限らず、もっと自然の種類に目を向けていく必要があるだろう。

そもそもサクラは先駆樹で開墾、山崩れなどで開けた陽光が十分な土地を好む。古の奈良の都の造営に吉野の杉が切り出された跡地に山桜が育ち、都(みやこ)人の目を楽しませたのだろう。これは近畿地方に限らず稲作の普及とともに全国各地で見られた風景だったと思われる。日本人の桜好きは案外この時代に原点があるのかもしれない。

桜は自家不和合性といって、同じ木では結実しない。遺伝形質のなるべく異なる組み合わせで種子を作るため個体差が大きいという。種の保存には個体差(個性)が豊かなほうが有利という事だろう。

花を見て浮かれるのもいいが、グローバル化(アメリカ化)一辺倒でつまずいて右往左往している現代の日本人には参考にしたい生き様である。

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