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2009/06/11

可愛い子には旅をさせよ!

 先日買い物帰りのこと。向こうから乳母車を押した若いお母さんが、犬を連れた友人と楽しそうに談笑しながらやってきた。“小さきものはみなうつくし(かわいい)”、清少納言ではないが、赤ちゃんはことに可愛いものである。すれ違いざまにそっと覗いてみた。お母さん似のパッチリとした目をした赤ちゃんの顔を想像していた私は、声を上げそうになった。犬顔なのだ、いや犬そのものだったのだ。その若い女性は乳母車で犬の散歩をしていたのだ・・・・。

 

 何で?その犬は脚が悪いのだろうか、病後で弱っているのだろうか?余りに納得できないので、知り合いに話してみたら、今はよくある情景だという。専門の車もペットショップには売っているという。

 これでは、犬の散歩ではなく飼い主の散歩でしかないではないか。ひょっとして室内犬なので、帰ってから足を拭く手間を惜しんでの事なのか・・・。この犬の将来は、メタボで病院通いと決定か・・・。

愛情と過保護は違う。誰でも分かっているつもりでも実際の生活の中で、無意識のうちに目先の安全を願う余り、生涯にわたる安全を失っていることは意外と多いように思われる。

以前にも触れた事があるが、赤ちゃんのあせもを恐れる余り冷房完備の室内で育て、みすみす汗腺の発達のチャンスを逃してしまうと後でいくら後悔しても取り戻せないという。  

一般に人間の機能は生後の短期間にその後の発達の基礎を決定されるようだ。

運動能力しかり、言語能力しかり、五感の感受性しかり、・・・・。

先日、盲目の天才ピアニストの快挙が報道されたが、これなども早くから音楽的環境を整えてあげた周囲の愛情の賜物であろう。

しかし早期教育が成功している例は何も特殊なものに限らない。普通の家庭において、子供達はいつの間にか歩けるし、話せるし、周囲の無数の病原菌に負けない免疫力を獲得している。これは両親初め周囲の暖かい見守りと本人の数知れない試行錯誤の末に獲得した栄冠である。

大人はもう忘れてしまっているかもしれないが、自分達も無数の試行錯誤を繰り返して現在があることを思い出して、子供や若者の成長を温かく見守りたい。

ところで表題はこう変えたほうがいいかもしれない。

可愛い犬は、歩かせよう!

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