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2009/08/21

四川省の旅 3

 秘境への旅は生易しいものではない。道路工事の間隙を縫ってのろのろ進み、時に渋滞し、いつ着くとも分からない。私達の苛立ちを察してか運転手のダワさんが、正調(?)のチベット民謡を披露してくれた。のどかで陽気な節回しである。

そのうちに先方から引き返してくる車が増えだした。どうやら前方で土砂崩れが発生し通行止めになったという。当分復旧は無理らしい。

引き返す勇気、こんな言葉が脳をよぎったかどうかは分からないが、前進をあきらめるという運転手の判断に文句をつける人はいなかった。しかし私達の落胆振りを気の毒に思ったのかダワさんが思ってもみなかった提案をしてくれた。そういえば携帯でいろいろなところと連絡を取っていたようだったがこのためだったのか。

Tibettonoie しばらくして私達はダワさんの家に招かれ、居間で奥さんからバター茶をいただいていた。以前聞いた事があったが口にしたのは初めてである。黒茶(プーアル茶)を煮出し、ヤクの乳とバターと岩塩を加えて作るそうだ。思っていたよりあっさりとしていて癖になりそうだ。チベット人が一日に何十杯となく飲むというのも納得できる。

この家は道路から少し入ったところにあり、家の周囲を塀代わりに薪がぐるっと取り囲んだ典Madonokazari 型的なチベット式家屋だった。庭に入ると隅でチベット犬(?)が私達を怪訝そうに見ていたが、近づいてカメラを向けた人はさすがに吠えられた。

2階に上がると広いサンルームがあり、そのガラス窓の格子の木彫りが素晴らしかった。他の家でも感じたのだが、この外窓の飾りは家々により趣向が凝らしてありこれを見て歩くだけでも楽しそうだ。

各部屋の装飾はカラフルで、厳しい季候に負けないよう精一杯自己主張しているように感じられた。

私達はすっかり満足してダワさんの家を後にして、その日の昼食場所に向かった。この地域はジャガイモが美味しいという。又周囲の山では様々なきのこが取れ、最近ではこの地のマツタケが日本にも空輸されるという。その時期には家族そろってマツタケ狩りに出かけてなかなかいい収入になるという。

食後は周囲の土産物屋でパシュミナ(高級カシミア)の織物やら山サンゴ(山から掘り出されたサンゴの化石)で作った装飾品やらを物色した。

先ほどのダワさんの奥さんのお店もあり、私達が押しかけたのは言うまでもない。

追記  運転手さんの名前、ダワさんは仮称です。紹介されたのですが長い名前なので忘れてしまいました。すみません。

                                                  続く                                                        

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