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2010/07/09

宇奈月温泉  続

 前回では、サッカー日本対パラグアイ戦がテレビでちゃんと見れなかったことへの愚痴ばかり書いてしまったが、宇奈月温泉といえば黒部峡谷トロッコ電車の始発駅である。私の目的も当然そこにあった。

 今まで二回ほど来た事がある。初めは子供がまだ小さかった頃の夏休みだった。当然トロッコは満員だったが、子供の喜ぶ姿を見れた事が、周囲の景観以上に私には嬉しかった。二度目は数年前で、紅葉の美しい季節だった。自分自身の人生のたそがれに重ね合わせてしみじみとした気分に浸ったものだ。

 そして今回。梅雨の季節の黒部渓谷は、私の好きな言葉“深山幽谷”を文字どうり体現していた。

Shinzan 小雨にしっとりとうるおった木々の間から、時折谷底を流れる濁流が姿を見せる。聳え立つ両岸は霧に煙り水墨画の世界が広がる。シーンとした空気の中、トロッコ電車の音だけが響き渡る。

 上下登山用の雨具を着ていたので雨も寒さも気にならず、Kisumire ほぼ貸しきり状態のトロッコの旅を満喫できた。時間が十分にあったので終点の欅平から、祖母(ババ)谷温泉まで歩いてみた。所々に雪が残っていた。今年は例年より多いという。そんな場所の一つに黄色のスミレの群落を見つけた。万年雪の冷気に守られているのだろうか。

 有名な観光地なのにカモシカ、猿、時には熊も出没するという奥山をのんびり楽しめたのも、端境期の旅の賜物かもしれない。(今回は赤ちゃんを抱いたお母さん猿に会えました。)

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