2004/12/05

部屋の掃除    ( 2-9 )

 その頃、私の部屋は、下の兄と共用だった。 父の座卓の足を継ぎ足して兄は使っていた。
 その横に、私は、新聞紙を広げるとはみ出してしまう位の小さな座卓を置いていた。 もっとも宿題をやる時以外は、使うことはほとんどなかった。 当時の私は “潔癖症” だった。 畳の上に髪の毛一本落ちているのを見つけても我慢できず、部屋の隅から隅まで掃除機をかけまくった。

 当時、二人の姉の部屋は、結構汚れていた。 部屋の隅に綿ボコリがあっても平気だった。 私は、その図太い神経にあきれるとともに、ひそかにうらやんでさえいた。私も姉達のようにおおらかな神経を持ちたい。
 下の兄も汚れにはいたって無頓着だった。 そんな訳で、何となく私がその部屋の掃除責任者になっていた。

 この話を息子達にしても、二人とも根っから信じない。 そういえば、今の私の部屋の隅には綿ボコリが積もり、机の上は、本、パンフレット、ハンドクリーム、テレビのリモコン、テイッシュ、鉛筆、と乱雑に積み重なり、目を凝らすとその上に土ボコリが薄っすらと積もっている。  人間は “進化” するものなのだ。

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