2010/07/03

宇奈月温泉

 昨夜帰宅した。端境期の温泉もいいものだった。風景も施設も変わらないのに値段がやけに安い。いつでも日曜日の私達みたいな年齢層にはお勧めである。

 このツアーの広告を見たのは5月の半ばだっただろうか。ゴールデンウイークの混乱も終わった頃、ふと目に飛び込んできた広告の値段にビックリして直ぐに決めてしまった。しかし日程が近づくにつれ安いわけが分かった。正に梅雨の真っ只中。天気予報によると滞在中ずっと雨という。やれやれ・・・、毎日温泉につかるしかないか。

 しかし運がいいというか数日の滞在中、雨に降られたのは初日だけ、後は薄曇りの暑からず寒からずの行楽日和に恵まれた。

だがすべてがうまく行くというものではない。よりもよって、サッカーW杯の日本対パラグアイ戦の日にぶつかってしまった。出発までは、旅先で応援も悪くないと思っていたのだが・・・・。

 最初にも書いたように、この旅行は安さが決め手だった。実際には温泉は古びてはいたが湯質も良く申し分なかった。食事も季節に合った地元食材を豊富に使っていて美味だった。サービスも良かった。・・・ただテレビがおんぼろで、局による映像にばらつきがあった。最悪なことにかの一戦を中継する局の映像が殆んど濃霧の中のようにぼやけて、音声も悪い・・・。

 普段旅先でテレビを見ることは余りない。しかし今回は特別である。日本人として見逃すわけには行かないのだ!

 夜11時からの観戦は惨めなものだった。すばやい動きを追うのも無理なら、解説もブブゼラにかき消され、何が何だか分からぬまま45分が過ぎ、90分が過ぎ、15分、15分と進んでいく。日本が負けていないことだけは伝わってくる。そしてPK戦。・・・余りに残念だった。しかし悔しさよりなんともいえない喜びがこみ上げてきた。

 日本チームは良く戦った。感動を有難う!

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2008/03/03

八甲田雪中行軍

 先週はのんびり陸奥(みちのく)の秘湯に浸ってきました。

こう書くと何だかジジババ路線まっしぐらという感じである。往復と宿だけ指定で後は何をしても自由というのんびりスケジュールで、以前から冬の雪国に行ってみたいと思っていたのでかなり前から予約していた。

 ところが出発前日の天気予報は大雪注意報まで出る始末。いまさらキャンセルするのはもったいないし、そもそも雪国を体験したかったのだから、チャンスといえなくもない。持っている暖かそうな衣類から適当なものを選び意気揚々と出発した。

 東京駅から東北新幹線に乗り終着駅八戸へ。陸奥=みちのく=みちのおく=道奥。名前からするとはるばる来たなという感じで、事実大学生の頃の旅の感覚では、東京からずいぶん離れた田舎に来たな・・・と感傷的になった記憶があるが、今はずいぶん近くなったものだ。3時間で八戸である。どこでもドア感覚で、旅愁なんかに浸っている暇はない。

 八戸の雪は想像より少なかった。これでは今年の東京に降った“大雪”と大して変わらない。道の両側に雪の壁が続く街かな、なんて勝手に想像していたので少々がっかりである。

駅に迎えに来てくれていたマイクロバスで宿に着き、オプションの説明を聞いた時、私のまどろみかけていた全身の五感が一挙に覚醒した。“八甲田雪中行軍に希望者は参加できます”・・・・。あの悲劇の追体験をする?もういくしかない!

 翌日、朝のうちは時折薄日も見られたのに出発の頃はどんよりと曇り、はらはらと粉雪が舞い始めた。十和田湖スキー場に着いた頃はかなり雪の勢いが増し、貸してもらったかんじきを足につけ、いわれるまま蟹股歩きで、真っ白な雪原に踏み出した頃には、横殴りの強風にあおられ目や鼻に雪が容赦なく飛び込んできた。一歩一歩踏みしめていくうちに片方のかんじきが脱げてしまった。履きなおそうとしたが手先が冷えていてうまくいかず、しばらくそのままで歩いていたがどうにも歩きにくい。そこで一思いにもう片方も脱いでしまった。前方の人達が踏み固めてくれているので、足も雪に沈むことなく返って歩きやすいくらいだった。しかし雪の冷たさが足裏に伝わりやすくなってしまった。

Kougun  まずかんじきを持っている手先がジンジン冷えてきて痛いくらいになってきた。足先も少しばかり厚手の靴下なんか役に立たない。ぐんぐん冷えてきて、このままでは凍傷になるかも・・・。前方の人を見失って迷子になったらどうしよう・・・、一寸先も見えなくなったら、雪の吹き溜まりに落ちてしまうかもしれない・・・、と情けない気持ちでひたすら足を前方に運んでいるうちに1時間弱のミニ行軍の終点に着いた。

 終わってみると物足りなかった。今度はもっとちゃんとした装備で挑戦しよう。特に手袋と靴下は冬山用をちゃんと用意しよう・・・と早くも次回に思いをはせている私だった。

 帰りは秘湯蔦温泉で昼食と入浴。古びた湯船で心身ともに暖まった。極楽、極楽!Tutaonsen

 宿への帰路、先に出発した車が引き返してきた。前方で玉突き事故が発生し道路が封鎖され、復旧はいつになるか分からないという。仕方なく私達の車も引き返し、蔦温泉で待機する事になった。数時間経過し今夜はココで泊まりかなと覚悟した頃やっと復旧し、一路宿に向かった。道の両側は、1メートルほどの雪の壁ができ、交通標識も埋まりそうな中、ゆっくりと安全運転してくれる運転手さんが頼もしかった。途中、事故の大本の木材運搬トラックの横を通ったが、丸太を満載して林に突っ込んでいた。

Jiko  豪雪時に何故このドライバーさんは無理して急な山道を下る必要があったのだろう。“納期”という魔王に逆らえなかったのだろうか。幸いけが人は出なかったようだ。

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